2005年11月07日

寝酒代わりに

カゼがなかなか治らない。ほとんど良くはなっているのだが、もともと喘息持ちなのでセキがなかなか止まらない。

という訳で毎日、夜更かしせずに、さっさとふとんをかぶって寝てしまっているのだが、うとうとした所でセキに襲われて目が覚めてしまう。そんな時に最近読んでいるのが「華国風味」青木正児著、岩波文庫だ。

ずいぶん前に(15年か16年ぐらい前)「本の雑誌」に紹介されていた、ある古本屋の¥100均一本の棚にあったものを購入。

この青木正児さんは漢文学者でかなりの食通であり、食物や酒にかんするエッセイをまとめたのがこの本、それも専門の漢文の教養に裏打ちされている。

そのなかでも出色なのが「陶然亭」という短編小説、戦前に京都にあったとされる架空の居酒屋の話である。それは陶然亭の主人が大陸放浪後、京都の知人宅に身を寄せていたある日、友人と飲みにいった店で、その店の常連客が、揉んだ浅草海苔に花鰹そこに山葵に醤油をかけそれを舐めながら、ぐびりぐびりと呑んでいるのを見て陶然亭系経営のシステムを思いつき、陶然亭を開店した。そこは酒飲みの理想の店だった訳だ。

陶然亭が書かれたのが昭和21年・22年だから、酒も肴も入手困難な時期だったのだろうな。

下戸な私でもこんな店があった呑みにいってみたくなる。

posted by 秘密組合員 at 00:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。